2016.11.25

住宅購入予定者必見! 成功するマイホーム選び ⑨ 決済(引き渡し)

今回は、決済(引き渡し)についての注意点等をご紹介し、本シリーズの最終回となります。決済前に行う立会いと、決済当日の流れを中心に見ていきましょう。

 

  1. 決済前の現地立会いとは?
  2. 決済当日の流れを知ろう
  3. 決済後にやるべき事とは?

 

決済前の現地立会いとは?

契約してから決済までの期間中に、「立会い」と呼ばれる作業があります。

現地で売主と共に物件の最終チェックをし、室内の傷や、設備の不具合等を指摘する作業です。 

住宅の場合は

大工・クロス職人・電気屋等、建売物件には完成までに多くの人が出入りする為、必ず何かしらの汚れや傷等がついてしまうものです。

完成から時間が経過している場合は、見学者の数も多くなりますので、念入りに見ておきたいところです。 

立会いでは、建具及びサッシの不具合、床鳴り等も対象になりますので、一通り開口部の開け閉めもしてみましょう。

売主は、買主が指摘した箇所について、その場で目印の貼付や記録をします。 

指摘箇所として最も多いのは、クロス又は床についた傷・汚れ等です。

注意しておきたいのは、補修の指摘は、原則として後から追加ができない点です。

立会いは、最後の確認という意味合いですから、「また後で見つけたら直してもらえばいい」といった感覚ではいけません。 

売主は、指摘を受けた後、必要な工事の種類ごとに職人を手配します。

外注の事が多く、それなりに費用が発生しますから、何度も手軽に頼める性質のものではないのです。

 指摘した箇所は、決済日までに修繕を完了して引き渡されることになります。

例外として、決済日を過ぎて修繕を行う場合もありますが、それは、決済日直前に建物が完成した場合等です。

このように、事前の立会いが不可能だった場合等は、売主と相談の上で日程調整することになります。

土地の場合は

土地の境界に境界プレートが置いてありますので、事前に確認を行いましょう。

見落としがちですが、道路とのブロックや、排水桝の蓋等の破損等も確認を忘れず行いましょう!

gahag-0099431057-1

決済当日の流れを知ろう

決済は、住宅ローンを実行する金融機関で行われることが殆どです。

但し、ローンを使わない決済の場合等は、例外的な場所で行う事もあります。

 住宅ローンの実行を伴う決済の場合、金融機関の窓口が稼働している必要がありますので、平日の午前中に行われることになります。

一定時刻を過ぎると、当日の着金確認ができなくなる為、午後からの開始を希望する場合は金融機関に確認が必要です。 

決済場所に着いたら、担当営業のサポートを受けながら準備を始めます。

まず、引出伝票や振込伝票等を作成し、通帳と合わせて銀行担当者へ渡します。

窓口には並ばなくても良いのですが、月末等の混雑時には1時間以上かかることもありますので、この作業をなるべく早くしておくと時間の節約になります。

 次に、司法書士から登記についての説明が行われます。

司法書士が、登記に必要な書類が全て揃っていることを確認できた時点で、ローンの実行に入ることができます。 

ローンの振込処理が完了するまでの間、売主からの保証についての説明等を聞いたり、雑談をしながら待つことになります。

ローン実行が完了すると、買主の手元に現金と振り込みの控え等が出てきます。

ここで、司法書士に報酬を渡し、法務局に向かってもらいます。 

売買代金の支払い完了と同時に、売主から物件の鍵と領収証を受領します。

その他、諸費用の清算等もこの場で終わらせるのが一般的です。

全ての領収証を受け取ったら、決済が終了です。

 

決済後にやるべき事とは?

決済が無事に終わったら、その足で物件を見に行くことをお奨めします。

指摘した補修等の仕上がりについて、早めに確認したほうが良いからです。

売主によって対応は様々ですが、決済後に補修工事の完了確認作業を一緒に行う会社が多いと思います。

 現地に着いたら、一つ注意事項があります。

それは、すぐに本鍵を差し込まないようにする事です。

物件の本鍵は、一度差し込むと、工事用の管理鍵が使えなくなる仕組みになっています。

 万が一、補修工事に不完全な個所があった場合に工事用の鍵が使えないのは不便です。

本鍵を預けるわけにはいきませんから、作業が入る度に立ち会わなくてはならなくなります。

 逆に、本鍵を差すまでの間は、不特定多数の関係者が工事用の鍵で物件に入れる状況ですから、貴重品などの搬入は控えてください。

本鍵を差すのは、「補修工事が全て完了してから」と覚えておきましょう。

 

まとめ

決済の作業については、営業担当者が進めてくれますし、事前に金種(決済当日のお金の内訳)も用意してもらえるので心配はいりません。

必要になる現金残高が通帳にあれば大丈夫です。

 立会いについては、例外はあるものの、最後のチェックだという意識を持ち、複数人の目で確認すると良いと思います。

 

 ←住宅ローン契約・各種保険の検討⑧