2017.11.08

住宅ローン審査の注意点を知っておこう!

住宅購入で銀行からお金を借りる際には、最低限知っておきたい注意点があります。
借り入れの予定がある方は、次にご紹介する注意点とポイントを覚えておきましょう!

 

  • 残債が全く無い人は、意外に少ない?
  • 審査時のペナルティーとは!?
  • 健康状態によって借り入れができない?!
  • 年齢による借入リスクの違いとは?!
  • まとめ

 

残債が全く無い人は、意外に少ない?

「現在、何か残債はありますか?」と聞くと、多くの人が「特にありません」と答えます。
しかし、この記事を読んだ後、その答えは変わっているかもしれません。「自分には残債が無い」と思っていても、実際には残債として扱われるものは意外に多いのです。
残債の有無については、最初に自己確認し、書類(残債証明等)の準備をしておく必要があります。
借入時には、必ず銀行による審査があるのですが、残債の内容によっては、その審査で不承認となる場合があるからです。
最も大事なのは、現時点で抱えているローンや借金等の残債について、正確に把握することです。一見すると債務に見えないものも含め、もう一度よく考えてみましょう。
例えば、学資ローン、カードでの支払残、複数のカード所持、車のローン等は、必ず銀行に伝えておく必要があります。

銀行側(貸す側)からすれば、限度額100万円のクレジットカードを持っている人は、いつでも100万円の借金ができる人だと覚悟しなければいけませんよね?
つまり、最初から100万円の残債があると思って審査するわけです。ですから、クレジットカードの枚数についても、重要な審査項目になります。
あまり多くの枚数を所持していると、カードの解約を求められることもあります。まずは、銀行側の目線に立って、支払義務のある事項を確認してみましょう。

 

審査時のペナルティーとは!?

過去に、債務の返済で滞納したことがある人は要注意です。この滞納には、税金の滞納も含まれます。
結果的にきちんと支払っていても、支払いが滞った事がある事実が記録として残っていれば、当然ながらローン審査に不利な情報になります。
滞納の記録は、隠しても信用を無くすだけですので、支払いを忘れた事がある場合は正直に伝えておきましょう。
事前に銀行担当者に話しておくことでクリアできる場合も多いので、遅れた事情等については詳しく伝えておくほうが良いのです。

その他、転職してからの期間が短い場合は、審査不可となる場合があります。職歴や職種の他、給与明細等を求められることもありますので、事前に確認しておきたいところです。


健康状態によって借り入れができない?!

住宅ローンには、団体信用生命保険という保険を付けることができます。万が一、借入者が病気等で死亡してしまった場合に、残債の支払いを代わりに弁済してもらえる保険のことです。
この保険に加入することで、借入者の家族も銀行側も安心して住宅ローンの契約ができますよね。
団体信用生命保険に加入することが前提になっている住宅ローン商品の場合、審査時に健康についての情報も告知しなければいけません。
病気の種類によって加入ができない場合がありますので、非常に重要な部分です。年収的には十分に借り入れが可能な人でも、健康上の理由で借り入れを断られることがあるからです。健康診断で何か病気や注意事項が見つかっている人は、しっかり予防や治療をしておくことで、住宅購入を前進させることになるのです。気になる持病等がある方は、銀行に確認してから行動するようにしましょう。

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年齢による借入リスクの違いとは?!

返済期間35年の住宅ローンを65歳までに完済するには、借入時の年齢が30歳以下である必要があります。
でも、実際には30歳までに家を買える人は少ないと思いませんか?つまり、30歳を超えて住宅ローンを組む場合は、返済期間を短く設定するか、繰り上げ返済をすることによって返済期間を縮めていくことになります。
しかし、返済期間を短くするということは、月々の負担率は高まりやすくなるということでもありますよね?
この為、晩年に住宅ローンを利用する人は、契約時の手持ち資金(現金)を多めに準備する必要が出てきます。
つまり、30代前半までに家を購入する場合は、手持ち資金が少なくても返済期間が長くとれるので、無理なく返済がしやすくなりますね。
その反面で、金利は多くかかってしまうというデメリットがありますし、家も長持ちさせなくてはなりません。

30代後半以降の購入の場合は、手持ち資金を準備することで借入額と返済期間を抑え、金利額を縮小することができます。その反面、年齢を増すにつれて健康面でのリスクは高まりますので、健康状態が原因で借入ができなくなってしまう事態も考えておかなくてはなりません。うつ病や高血圧等、命に別状のない病気でも借入ができなくなる事がありますから、年齢を増すごとに借入はしにくくなっていくと思っておいたほうが良いでしょう。

 

まとめ

一言でまとめると、残債状況・滞納履歴・健康状態が重要だということです。これらに問題がなければ、年齢的なリスクを考えながら、借入れのタイミングを検討するといった流れになります。次回は、銀行の選別方法についてもご紹介したいと思いますので、是非チェックしてみてくださいね!