2017.06.22

住宅ローンの残っている家を売るときに注意すること!

ここを一生の住処にしよう!と思って購入した家。でもやはり家族のライフスタイルの変化や環境の変化に伴って住み替えたい場合もあるでしょう。そんな場合は住宅ローンも完済していないはず。今日は住宅ローンの残っている家を売るための注意点やコツをご紹介しましょう。

 

住宅ローンが残っていても家は売れる

まだ返済が残っている家を売ることは出来ないと思っている人も結構いらっしゃいます。しかし結論的には住宅ローンが残っている家も売却できます。人生の途中で住み替えを検討している世代ならむしろ殆どの方がローンの返済中でしょう。
但し、条件があります。
家の売却の際(決済の時点)にローン残債を一括で完済しなくてはいけません。売却して足りなかった分は後でゆっくり返そうと思ってもできないのです。なぜでしょうか…

 

抵当権を抹消する必要があります。

住宅ローンの借入には自宅が担保に入っています。担保について抵当権が設定されているままでは誰も買ってくれません。売却代金でローンを一括で返さなければ抵当権は抹消されず、契約も破綻になってしまいます。
バブル時代には売却したお金でローンを返済しても更におつりが出たくらいです。その余剰金を次の家の購入資金にすることが出来たのです。本当にいい時代でした。
今は購入した金額よりも売却額が下がる場合が殆どです。特に新築を購入してまだ間がない人は殆どのローンが残っているのに価格は80%以下になってしまっているという人もいるのではないでしょうか。
こんな状況であっても「どうしても売りたい」と考えているのであれは預貯金などでローン返済に補てんするしかなくなってしまいます。
でもその前に、できるだけ高く家を売る努力をしてみることも大事です。

 

買いたくなるような家に変身させる!

中古物件の購入を考えている人は購入後にリフォームを考えている人が殆どです。クロスを張り替えたり、水回りを新調したり・・なので、不動産会社が見込み客を内覧する際には売主に対して「住んでるままでいいですよ~」というアドバイスをします。が!!待ってください!
自分が買う側の立場になればやっぱり清潔感があるきれいなお家を買いたいと思いませんか?家も売買する時には、商品です。どうせ売るのだからと思って片づけや掃除が行き届いてない家はリフォームをする予定の人でも「買いたい」という気持ちがわきにくいものです。
家を売りたいと思ったら、徹底的にピカピカに掃除しましょう!家族総出で大掃除以上に気合を入れます。壁や天井のホコリもとり、水回りも100均などの便利グッズを駆使して磨き上げます。雑然としたクローゼットの中身も要注意です。収納は内覧時に必ずチェックされます。収納名人のようなクローゼットは「収納がしやすい家」という印象を受けます。
また、家の周りやベランダにも要注意です。自転車やスポーツグッズなどがごちゃごちゃっと置かれていませんか?それらを不要なものと残すものにきっちりと分けて、すっきりさせます。庭や花壇がある場合は草むしりをしてちょっとした花を飾ったほうが効果的です。プランターに植えるのであれば引越先にももっていけますし、花を見ていやな気分になる人はいないですからね。

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最後の手段

売却ぴかぴか大作戦は少しでも高く売ることと、迅速に売却することに役立ちます。しかしそれでもまだローン残債を支払い切れない部分への補てんには「住み替え住宅ローン」を利用することもできます。但し注意したい点は今の残債と次の家の債務を併せるのですから、審査も厳しくなる点です。返済負担も増える可能性があるので、安易な資金計画は禁物です。
さらには任意売却という方法もあります。残債不足部分についてローン会社が債権回収会社へ譲渡します。売却後はその新しい債権者へ分割で支払うことになります。任意売却でローンが残ってしまうと返済不能者として信用情報機関のリストに載ってしまうことになります。破産はしていませんが返しきれなかった債務者としての記録が残ってしまいます。

住宅環境の変化がとても目まぐるしく変わる世の中になりました。住まいの環境だけではなく職場の待遇や所得、家族構成などのイレギュラーな変化が起こることで、住み替えを余儀なく選択する人は決して少なくありません。こんなケースでは自分だけで考え込むよりも、まずは頼りになる不動産会社に相談してみましょう。無理のない住み替えの提案や少しでも高く売却するためのサポートを受けてみることが先決です。