2020.10.13

よくつかう定番野菜を長持ちさせる保存方法7選

野菜を買ってすぐに冷蔵庫に入れておいたのに、たった数日でしなしなになっていた……。

あなたは、そんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。

野菜は保存方法が個々に違い、適切な保存方法を知れば十分に長持ちさせられます。

野菜によっては、数か月でも保存可能なのです。

そこで今回は、家庭でよくつかう定番野菜を長持ちさせる方法を7つご紹介します。

筆者も実際に試していて、どれも間違いない方法です。

この記事をお読みいただき、ぜひあなたも試してみてください!

 

玉ねぎ

最初にご紹介するのが「玉ねぎ」の保存方法です。

「玉ねぎは常温保存が基本」というのは、あなたもご存じなのではないでしょうか。

ただ、単に常温であれば長持ちするというわけではなく、「風通しの良い、光の当たらない場所」で保存するのが玉ねぎを長持ちさせるコツです。

理由は2つあります。

●明るい場所だと芽が出るうえに風味が落ちる

●湿気が多いと腐ってしまう

多くの野菜は共通して暗所で保管するのが基本。明るい場所では光合成によって成長してしまうためです。

またどんな食物も湿度が高いと腐ってしまいますが、玉ねぎは特にその傾向が強い野菜です。風通しを良くして、玉ねぎ同士を少し離しておく、または新聞紙などの吸水性があるものに包んで保管すると良いでしょう。

保管方法が適切であれば、おおむね2~3か月ほど保存しておけます。

 

【玉ねぎを長持ちさせる保存方法】

●ネットに入れて、軒下やベランダなどの日光が当たらない場所に吊るす

●新聞紙などの吸水性のあるものに包んで段ボールやカゴに入れて保管する

 

ただし、夏になると湿度や気温が高くなるため常温保存が難しくなります。

そのため夏場や梅雨の時期は新聞紙などにくるんだまま、冷蔵庫に保存しましょう。野菜室は湿度が高いため、冷蔵室が適しています。

 

ジャガイモ

「ジャガイモ」の保存方法は、玉ねぎとほぼ同じです。

湿気に弱く、明るい場所では毒性のある芽が育ってしまうため、やはり「風通しの良い暗所で保管」がベストな保存方法です。

また常温保存の場合、リンゴと一緒に保管しておくと芽が出にくいと言われています。

リンゴから発生するガスが、発芽を抑制するためです。


なお、夏場であれば冷蔵保存も検討すべきですが、温度が低すぎると低温障害によって傷みが早くなります。

そのため、ジャガイモを冷蔵保存する際は温度が高めの野菜室に入れるようにしましょう。

 

キャベツ

ビタミンが多く、がん予防の効果も高い「キャベツ」。

キャベツは水分が多く、切り口から傷んでしまいます。そのため丸ごと保存して、食べる分だけ葉をはがして使うようにすると長く保存できます。

巷ではキャベツを長く保存するたくさんの方法が紹介されていますが、おすすめは「芯をくり抜いて、濡らしたキッチンペーパーを詰める」という方法です。

芯があるキャベツは成長を続けてしまい、徐々に栄養が少なくなっていきます。

そのため芯をくり抜いて水を含んだものを詰め込んでおけば、シャキシャキ感と栄養を保ったまま保存できるのです。

 

ニンジン

がん予防やアンチエイジングの効果が高いとされるのが「ニンジン」。

ニンジンは根菜のため、丸ごと保存すると葉に栄養を吸われてしまいます。また水分が付いていると腐りやすいのもニンジンの特徴です。

よって葉が伸びる部分を根元から切り落とし、水気を切るのが正しい保存方法。

またニンジンは土の中では立った状態で育つため、立てた状態で保存したほうが鮮度を保てます。

 

【ニンジンを長持ちさせる保存方法】

  1. キッチンペーパーなどで水気を取る
  2. 葉の育つ部分を切り落とす
  3. 新聞紙などに包む
  4. 立てた状態で冷蔵保存する

なお先述にて「ジャガイモはリンゴと一緒に保管すると良い」とお伝えしましたが、ニンジンはリンゴと一緒に保存するとガスによって傷みやすくなります。

リンゴと一緒に保存する際は、ニンジンとリンゴを袋に入れてしっかり口を締めるようにしましょう。

 

トマト

栄養が豊富で、野菜の王様と言われることもある「トマト」。

トマトは水分が多く実も柔らかい反面、自らの重みで徐々に潰れてしまう長期保存の難しい野菜です。

そのため以下3つのポイントを押さえて保存するようにしましょう。

 

【トマトを長持ちさせる保存方法】

●実の固いヘタ側を下にする

●乾燥させないようにポリ袋に入れて、湿度の高い野菜室で保存する

 

なおポリ袋の口はギュッと縛らずに、軽く縛るようにしましょう。トマトが出す水分によって蒸れ、腐ってしまうのを防ぐためです。

また青さが残ったトマトは、赤くなるまで常温保存するのがベスト。

常温保存によって追熟すると栄養が増します。

 

葉物野菜全般(小松菜、ほうれん草、水菜など)

続いてご紹介するのが、小松菜やほうれん草、水菜といった葉物野菜全般。

実は、葉物野菜を長持ちさせる保存方法はおおむね共通しています。

 

【葉物野菜を長持ちさせる保存方法】

  1. 土や汚れを水で洗い流す
  2. 傷んで黄色くなっている部分などは取り除いておく
  3. 根元を濡れたキッチンペーパーなどで包む
  4. 袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室に立てた状態で入れておく

立てた状態で保存するのはニンジンと同じで、畑に生えていた時と同じ状態にしたほうが新鮮さを保てるためです。

とはいえ葉物野菜は傷みが早いため、長くても1週間が限度。

保存している間に栄養も失われていくため、なるべく早くに使い切るようにしましょう。

 

大葉

最後にご紹介するのが、大葉の保存方法です。

香りが豊かで、お刺身やそうめんの薬味、パスタやサラダの添え物などにも使える万能の野菜。

しかし大葉は乾燥に弱いため、常温ではどんどん水分が失われてすぐにしなびてしまいます。

そのため購入後はすぐに水洗いして、水を入れた容器で茎の部分を浸けた状態にして保存するようにしましょう。

大葉

適切に保存できれば2~3週間ほどは新鮮さをキープでき、長いと1か月ほどしても食べられたという声もあります。

とはいえ野菜は、やはり収穫後は早めに食べるのがベスト。

栄養を損なわない新鮮なうちに食べることを心がけましょう。