2017.02.09

買い替えか?建て替えか? 決められない人のためのまとめ

この季節は、どんなご家庭にもいろんな節目が訪れるシーズンですね。これを機に住まいについてお考えのご家庭も多いと思います。でも住まいを変えるには「買い替え」と「建て替え」のどちらがいいのでしょうか。なかなか決められない!という人のために両者のポイントをまとめてみました。

 

住み慣れた場所を変えられない…建て替えを選ぶと?

建て替えを選択する方の理由の多くは、「この場所を離れたくない」ではないでしょうか。

・住み慣れている
・校区が変わるのが心配
・新しい場所でのご近所づきあいに不安

などなど、心配ごとや精神的な安定性を重視すると「建て替え」という選択しになるようですね。建て替えを選んだ時に注意すべき点をまとめてみましょう。

・解体費用がかかる
・仮住まい先の敷金・礼金・家賃が必要
・引っ越し費用が2往復分
・建物滅失登記と表示登記・所有権保存登記・融資を受ける際には抵当権設定登記、これらの登記費用

意外に解体費用がかかります。昨今は産業廃棄物の処理費が年々値上がりしているので、業者の意思では値引きしにくい価格になってきています。
通常、建て替えの場合には、「仮住まい専用賃貸物件」で保証金や礼金などが安く設定してもらえる物件を建て替え業者さんに紹介してもらえる場合もあります。しかしエリアや校区を優先して仮住まいを選ぶと、一般賃貸住宅に仮住まいすることになって案外費用がかさみます。
登記については、従前の建物の滅失登記と新しい建物の表示登記費用がかかります。もし上手く買い替えできるとローンを組まなくていい場合もあるので、借入をする場合と比べるとさらに抵当権の登記費用にも差がでてきます。
建て替えには意外と細かい諸費用がかかってくるのがよくわかりますね。

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思い切って買い替えを選んだ場合のポイント

・子供たちの校区が変わる可能性がある
・住んでみないとご近所のことがわかりにくい
・いまより不便なエリアになってしまうかもしれない

建て替えには金銭的な懸念材料が多かったのに対し、買い替えではやはり精神的な不安が多くなるようです。思い切って買い替えたものの、うまく新しい土地になじめなかったらどうしようと思う人は少なくありません。

不動産の相場をよく考えた決断が必須

住み替えか建て替えかを考える時には上記のような心配ごと意外にも注意すべき点があります。今のご自宅の相場をよく調べることもとても重要です。土地の価格が高いエリアの物件なら住居エリアとして人気なはずです。住み替えるのが少し惜しいですが思い切って買い替えの選択をすると今よりグレードアップの住居へ借り入れなしに住み替えることも可能になるかもしれません。

家族構成を考えた選択も大事

家族構成もよく考えた上での選択も重要です。ひと昔前と違って日本でも一度家を購入したら「生涯の家」という考え方ではなくなりました。就職や転職、定年後のライフスタイルが多様化してきたせいもあり、「ここに骨をうずめる」という覚悟で家選びをする人が少なくなってきています。自宅を購入するときであっても、「出口(もしもの場合、売却がたやすいか)」を考えて住み替えする人も増えているのです。

「人生のどのあたりに今いるのか」ということをよく考えた上で、住み替えなのか買い替えなのかを考える時代になってきています。日本人全体が老後の生活について様々な不安を抱いています。思い切って買い替え、または建て替えをした家が将来の生活を良い方向へ導いてくれるのかどうかをよく考えた上で、選択することが最も大切です。