2017.03.28

地震が来ても大丈夫!! 安心して住めるお家

~近年、日本の各地で大きな地震が発生していますが、自宅の耐震性について不安になったことはありませんか?
東日本大震災の余震とみられる地震の他、九州方面等の比較的に地震が少なかった地域でも甚大な被害があり、地震対策への意識は高まる一方ですよね。
大きな地震に備えて、耐震工事等のリフォームを考える人も増えているのではないでしょうか。
今回は、耐震・制震・免震の違いについてご紹介しますので、参考にしていただければと思います。

 

 耐震構造の住宅

木造住宅建築で最も多く採用されている構造です。

地震に耐える構造(耐震)にするわけですが、具体的には耐震構造は、梁(はり)や筋交(すじかい)等に地震のエネルギーを吸収させる構造です。
ですから、金物や筋交いの本数等を増やすことで強度を高めることになります。耐震構造は、コストも小さく済みますし、地盤の強弱に左右されずに採用できる手軽さがメリットです。
その反面で、梁や筋交い等が損傷するレベルの地震が起きた場合、損傷した後の耐震性が大きく低下してしまいます。
余震で倒壊する建物が多いのは、損傷によって本来の強度を失ったからなのです。

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制震構造の住宅

 制震という言葉を聞きなれない方も多いかもしれません。
制震構造とは、ただ耐えるだけではなく、地震の力を部分的に制御する構造です。
耐震構造のように、梁等の強化をすることに加えて、地震の揺れを熱に変える制震ダンパー等の装置を取り入れた構造のことです。
地震の力を部分的に制御することで建物の損傷が起こりにくくなりますので、耐震構造よりも地震に強い構造であることがわかりますよね。
コスト的には、ダンパー設置の分だけ高額になってしまいますが、地震に備えたい気持ちが強い人には有力な選択肢です。

 

免震構造の住宅

 耐震構造や制震構造とは異なり、地震の揺れの伝達を軽減させる構造です。地盤から伝わってくる地震の力を、建物に直接届かないようにするわけです。
基礎の下に積層ゴム装置(アイソレーターやダンパーが多い)を介することによって、大幅に地震の揺れを軽減させることができます。
免震構造は、地震の揺れを通常の3分の1から5分の1に軽減できると言われていますので、地震対策の中で最も安心できる構造ですが、コストが高いのが難点です。

 

 まとめ

 注文住宅の場合、どの工法を選ぶのかは予算と相談しながら決めることができますが、建売住宅の場合や中古物件の場合は選択肢が限られるのが実情です。
確実な話ではありませんが、建築初期の建売物件なら、オプション契約等で制震ダンパーを追加できる可能性もありますので、早めに相談してみるのも良いかもしれません。
リフォームでの耐震を考える場合は、信頼できる業者選びが重要ですね。
耐震診断・工事については、地方自治体による補助金支援制度などもありますので、事前にチェックしておきましょう。