老後の住み方を考える

誰にも訪れる老後・・今回は、家の持ち方についてちょっと考えてみましょう、
家を購入したその先の話になりますが、誰もが直面することなので、これから新築を購入する人にとってもヒントにもなる部分があると思いますよ。
皆さんもご自身の将来を想像して読んでみてくださいね。

• 老後にやってくる３つの選択とは？
• 住み続けるという選択
• 売るという選択
• 貸すという選択
• まとめ

 老後にやってくる３つの選択とは？

住宅建材の進歩等によって、最近の住宅の耐用年数は長くなってきています。しかし、２０～３０年の月日が流れれば、それなりに傷みも出てきますよね。
そして、その時期が住宅ローンを完済した頃にやってくる人も多いはずです。
また、年齢を重ねる毎に、家族構成の変化や、生活リズムの変化等が生じるものです。子供達と暮らしていた時には手狭に感じていた家が、気付けば夫婦二人には広すぎる家に変わってしまうことも多いというわけです。

働いている時には、退職後の生活リズムは想像しにくいものですが、家族構成も先の事はわからないし、ライフスタイルもどう変わるか？将来を今考えるのはとても難しいことかもしれませんが、少し考えてみましょう。

当初、家を購入した理由と、老後にそこに住み続ける理由は全く違うものになっていきます。家が古くなり、家族構成が変われば、３つの選択に迫られる時が来ます。

　　①　できる限り住み続ける
　　②　売却して他へ移住する
　　③　人に貸す

それでは、一つずつ考えてみましょう。

住み続けるという選択

長く住んだ場所で一生を過ごしたいという人も多いと思います。それを実現するためには、リフォームや改修工事等をして家の寿命を延ばすか、その場所にもう一度家を建てるタイミングがやってきます。
近年では、「階段が辛く、二階を使わなくなった」という事情から平屋住宅に建替えるケースも増えているようです。
このように、その場所に強い思い入れがある場合には、老後の改修費用等も念頭に入れた計画を立てておく必要がありそうです。
いつ、どれくらいの費用が必要になるのかを計画しておくと良いですね。

売るという選択

住宅ローンの完済時期によって選択できない場合もあると思いますが、売却して住み替えをするという選択肢もありますね。
実際、高齢に伴って、病院や買い物が便利な駅近物件や、バリアフリー、戸締りが鍵一つで戸締りが出来、庭の手入れも要らないマンションへの移住を選択する人もいます。
売却したお金を様々な目的に使うことが出来る為、老後の選択肢が広がるメリットとも考えられそうですね。
しかし、「将来は売却しよう」等と思っていても、今まで生活を切り替えるには、なかなかの力がいるので、実際にベストなタイミングで行動できる人は少ないものです。
実際に動きたいと思った時には、自分の気力や体力がついていかない事も多いようなのです。
売買取引の他、引っ越しの手配等もありますから、高齢になればなるほど動き難くなっていくのも理解できますよね。
細かく想像してみると、「もっと早く動いていれば」と嘆く方々の気持ちが分かる気がしてきます。
老後の住み替えは、早めに検討して動き始め、余裕を持って進めていくことがポイントになりそうですね。

貸すという選択

これは、自分の家を人に貸して、その家賃収入を得るという選択肢です。駅から近い場所等、借り手が見込める場合の選択肢なので、選べる人は限られています。
老人ホームに入る場合の他、子供達の家に同居するといった事情の人も検討できる手段です。人に貸すためにはリフォーム等が必要になりますが、毎月の賃料収入が一定の金額以上になることが見込めるのであれば、この選択肢が得になるケースもありそうです。

例えば、一戸建では広すぎると感じる老夫婦が、駅に近い２ＬＤＫの賃貸マンションに移住したとしましょう。
自宅を賃貸に出して得られる家賃収入が、この賃貸マンションの賃料を上回っていれば、その差額は毎月の収入（給料）になっていきます。
魅力のあるプランではありますが、リフォーム費用を回収するまでの収支バランスと、空室時のリスク管理が重要になりますね。

まとめ

購入した家を、将来どのように生かしていくかを考えることは非常に重要なことです。
将来の売却の有無によって、家のメンテナンスのタイミングも変わってきます。
少子高齢化によって、住宅を購入する人の数も減少傾向に向かうと言われていますから、売却時期は早いほど売れやすいとも考えられます。
気付いたら遅かったという事にならないよう、考えておきたいテーマですね。