2019.01.18

ハザードマップ見たことありますか?

今回のお話は、災害等の危険性を判断する為の地図である「ハザードマップ」についてです。様々な災害について危険予測が可能な地図ですから、その有用性は計り知れません。
ハザードマップを知らないという方の為に、その意味と活用方法等についてもご紹介しておきます。

  1. ハザードマップって何?
  2. ハザードマップの問題点
  3. ハザードマップの活用法
  4. 未曾有の災害対策
  5. まとめ

ハザードマップって何?

ハザードマップは、「自然災害による被害の軽減や、防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置等を表示した地図」と定義されています。
簡単に言えば、災害の種類に合せて、地図上にその危険地域と想定被害について落とし込んだものです。
被害想定地域が地図上で確認できるようになることで、居住地や勤務先等の災害危険度をピンポイントに調べることが出来ます。
主に、「洪水」・「土砂災害」・「津波」等の危険区域が個別で地図に反映されており、不動産売買等の際にも活用されています。

ハザードマップの問題点

ハザードマップは、とても有益な資料なのですが、意外に気にしていない人が多いのが問題点と言えそうです。
過去の災害履歴を基にしているのですが、「そんな事は滅多にない」等と考えてしまうのです。
起きるわけが無いと思うような事が、意外に起こってしまうのが最近の自然災害の特徴でもあります。
「多分、大丈夫だろう」等と考えてしまいがちですが、やはり危険だと表示がある場所については、十分に注意して備えておく必要があります。
また、行政が出す「避難指示」についても、各自が警戒心を持って行動しなければなりません。
考えてみれば、行政が「避難してください」と発信するには、余程の決断がいります。何も起きなかった時の事を考えると、非常に出しにくい情報ですよね。

行政が「これは人の命に係る」と思ったからこそ、避難指示が出るのだと認識し、迅速な行動をとるようにしましょう。
避難指示は、念のために出すような軽度の指示では無いという事です。

 

ハザードマップの活用法

ハザードマップは、国土交通省が発信している「国土交通省ハザードマップポータルサイト」で閲覧することができます。
事前に災害の起こりそうな場所を知っておき、避難の際の準備や、災害時の行動に役立ててください。また、不動産を購入する際にも重要な判断基準になりますので、必ずチェックしておきたいサイトです。
災害の種類を選んで、調べたい場所の住所を入力するだけで閲覧することができます。

未曾有の災害対策

ハザードマップの活用について、少し補足しておきたい事があります。
それは、今までに起きた事の無い規模の災害については、ハザードマップに反映しきれていないという点です。
近年では、短期間に集中した雨が降る事が増え、その量も想像を超えるレベルとなる可能性が高まっています。
特に、河川の決壊による浸水被害については、普段の暮らしからは想像できないですよね。
ですから、ハザードマップで浸水の危険があると表示されている地域では、細心の注意と準備が必要になります。

今後は、ハザードマップで危険が示された地域の周辺においても、被害が広がる可能性を考えておくことが各自に求められる時代と言えそうです。
建築物等についても、行政が許可しているから安全だと判断せず、各自が危険性のチェック等を意識する事が大切です。

 

まとめ

災害予測情報については、軽く考えることなく、危機感を持って準備しましょう。
そして、ハザードマップの確認と合わせて、早めに情報を得ておく事も重要です。世界的に異常気象の傾向が強まっていますので、気象情報等には今まで以上に注意が必要ですね。
普段から、緊急時の避難経路や、被災対策等についてもご家族と話し合っておくようにすると良いのではないでしょうか。