2019.08.05

不動産売却前の片付けが進まない人へのアドバイス

相続案件や空き家の増加に伴い、実家の売却を考える人も潜在的に増加傾向にあります。
査定をしてもらうにしても、ある程度は片付いた状態で判断してもらった方が良いですよね。とはいっても、「親が片付けてくれない」等、人それぞれ片づけが進まない事情を抱えていたりするものだと思います。そこで、今回は、売却前の片づけを進めるコツについてご紹介したいと思います。

  • 両親が片付けてくれない!
  • 親のやる気を出させよう!
  • 不用品回収の費用
  • 不用品の分別
  • 思い出の品
  • まとめ

 

両親が片付けてくれない!

「親が片付けをしてくれない」と嘆く人は、意外に多いようです。年齢的に体が動かなくなる事情もありますから、あまり無理もさせられませんよね。
逆に、体は元気なのにヤル気を起こしてくれないという場合もあると思います。そこで問題になるのが、「親と喧嘩になってしまう」というケースです。
子供から怒られる事や、「片付けて」と命令口調で言われる親の心理は、とても苦痛な場合も多いようです。正論として強い言い方をしてしまう気持ちも分りますが、親側にも事情はあります。親子関係が悪化してしまうといけませんから、進め方がとても大事です。

親のやる気を出させよう!

子供のやる気を出させる時でも同じですが、物事の「頼み方」によって、結果は随分と変わる場合があります。本人のやる気を低下させない工夫が大事ですよね。
実家が片付かない原因にも色々あります。家族の中で原因となっている人物がいる場合もあります。中には、引きこもっている家族がいるという事情を抱えるご家庭もあります。
中古物件として売却をするなら、顧客が内見できるようにする必要が出てきます。ですから、片付けの問題を解決しなければ、売却は叶いませんよね。
まずは、じっくりとご両親の事情を把握し、耳を傾けてあげる事から始めると良いと思います。

不用品回収の費用

片付け業者に依頼した際の費用と、不用品の処分費用については、数十万円になることも珍しくありません。ゴミを捨てるのに何十万円もかかるなんて、本当にもったいない話です。
少しずつ片付けていけば、この費用を大幅に削減できますので、家族で共通意識を持つことも重要です。
事情を聞いて理解し合い、片付けの必要性を共有し、予定を立てて行動すると良いと思います。

不用品の分別

「捨てられない人」の場合、なかなか作業が進まなくなります。
「もったいない」、「思い出だから」といった感情が強い人は、なかなか不用品の分別ができない傾向がありますよね。
心理的に捨てたくないと思っているので、結果的に「やる気が出ない」という事に繋がってしまうのです。
もったいないという気持ちは、物を大事にしようとする感情です。間違った考えではないので、第三者から否定できないのが辛い所ですよね。しかし、そればかり言われていては一向に片付かないのも事実です。そこで、相手の気持ちを尊重しながら、しっかりと不要な物を判断してもらう方法を考えなくてはいけません。
一緒に考えてあげるという作業も大事ですので、なるべく家族が時間をとってあげて欲しいと思います。

思い出の品

片付けをする上で、扱いがやっかいなのが「思い出の品」です。
大事な思い出の品等については、時間をかけて判断してあげるようにしましょう。思い出の品々については、ひとまず後回しにするのが得策かもしれません。
ゴミという認識はできないでしょうから、カメラや動画を活用することをお勧めします。つまり、「思い出の保管場所を変えようよ」という提案です。アルバムやファイル等に閉じてあげれば、今まで以上に手軽に振り返ることができます。片付け作業が完了したら、新しい思い出をつくるために旅行に行こう等ともちかけてみるのも良いかもしれません。前向きな気持ちで、片付けを進めたいと思える事が推進力になるはずです。

まとめ

片付け作業を進めるには、片付けをする人の気持ちを理解することが肝心です。そして、心理的に前向きな状態になる工夫や、提案をすることがコツだと思います。時間に余裕を持って、仲たがいせずに少しずつ進めていくのが理想ですね。