2018.07.24

牛乳選びの豆知識

市販のパック牛乳には、色々な種類の商品がありますよね。
そして、牛乳パックの側面にはたくさんの情報が記入されています。でも、その細かい違いが何なのか、よく分からないという人も多いと思います。
そこで、今回は、牛乳選びのための豆知識をご紹介したいと思います。

 

  1. 牛乳の旬とは?
  2. 牛乳の種類と意味
  3. 味と価格の違い
  4. 殺菌方法の違い
  5. まとめ

牛乳の旬とは?

牛乳が最もおいしい時期がいつなのかご存知ですか?実は、牛乳が最もおいしくなるのは冬の時期なのです。この理由は、牛の体調と関係しています。
牛は、暑さに弱い動物で、夏には少し痩せてしまいます。大きな体で丈夫そうなイメージがありますが、毎年夏バテ気味だったんですね。
冬の時期は、体内に脂肪を蓄えようとするので、味が濃くなるのだそうです。濃厚で美味しい牛乳は冬に味わえるという事ですね。

牛乳の種類と意味

牛乳の価格は、乳脂肪分の量で決められている事を知っていましたか?乳脂肪分とは、搾乳した牛乳の中に含まれている脂肪分の事です。
牛乳の味にコクを出しているのが、乳脂肪分なのです。乳脂肪分の割合が高い牛乳の事を、「成分無調整牛乳」と言います。
そして、乳脂肪分の割合が1.6%程度に抑えられているものを「成分調整牛乳」と呼びます。乳脂肪分は、バターや生クリーム等の原料としても使われています。
つまり、バター等の製造目的で乳脂肪分を抜き取ったのが、成分調整牛乳というわけです。
成分調整牛乳の脂肪分を更に少なくしたものは、「低脂肪牛乳」と表記され、価格も安くなります。

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味と価格の違い

「成分無調整牛乳」と「成分調整牛乳」では、味に違いが出そうな気がしますよね。
しかし、近年では、あまりその違いを感じないレベルで調整できるようになっています。本来、無調整の味が濃くなるはずですが、味が変わるギリギリのポイントを見極めて製造できるようになっているそうです。
価格については、乳脂肪分の量で決まっている為、バター等の原料として使った分、「成分調整牛乳」の方が安い価格で販売されます。
また、味と価格の違いは、殺菌方法によって最も大きく変わります。
むしろ、殺菌方法の影響の方が大きいようですので、詳しく説明しておきますね。

殺菌方法の違い

同じ成分無調整の牛乳でも、殺菌方法によって価格が変わります。殺菌の方法には、「高温殺菌」と「低温殺菌」の二種類があります。
低温殺菌の方が、コストがかかるので価格が高くなりますが、絞りたての牛乳に近い味が出せるというメリットがあります。
甘味が強く感じられる牛乳を選びたい時には、「低温殺菌」の牛乳を選びましょう。
高温殺菌は、120℃程度のパイプ温度で通過殺菌されたものです。これによって、賞味期限が約2週間になるので、長期保存が必要な場合に適しています。
低温殺菌は、約65℃のタンク内で30分程度殺菌したものです。温度が低い分、賞味期限は短くなりますが、牛乳の味を壊さないというメリットがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
普段、何気なく手にしている牛乳にも、こんなに色々な情報が詰まっているなんて意外ではありませんでしたか?
目的や用途に合わせて選ぶことができそうですよね。スーパーに足を運んだ際には、この記事を思い出して選んでみてください!