老後の準備初めていますか??まずは貯蓄と運用について整理してみましょう。
老後破産に陥る世帯が全体の4割を超えてくるという統計がでているようです。こんなに豊かな国日本でどうしてそのようなことになるのでしょう。また老後破産を回避するための準備として貯蓄と運用の違いについても説明いたします。
老後破産の原因は様々
老後破産には様々なケースがあるようです。病気や介護に高額の費用がかかり、退職金や貯めていたお金がそこを突いてしまう。晩婚世帯で子供も持つ家庭の教育費が定年すぎても続いてしまう。夫婦のどちらかが先に他界し、年金が一人分になってしまう。このようにケースは違いますが、自分もいずれかに該当するのでは?と感じる人も少なくないでしょう。定年後は一人に付き月額25万円から30万円、夫婦で50万円から60万円自由に使えるお金があると豊かに暮らせると言われています。仮に退職金が3000万円得られた世帯でも5年も持ちません。年金収入を加算しても10年ちょっと持つか持たないかでしょう。やはり何かしらの準備をしておかなくてはいけないことは間違いないようです。
老後のためには貯蓄?それとも運用?
老後のためにと考えて思いつくのは貯蓄ですね。コツコツと毎月の収入から定年を迎えるまでためておくことで老後の暮らしが安泰だと考えられる時期もありました。今より利率もよく年金タイプで保険もついているという貯蓄プランも多かったですね。でも今はどうでしょうか。保険は最低限の掛け捨て医療保険、貯蓄は定期などをやっているけど利息はスズメの涙ほど。そんな方が多いのでは?貯蓄で老後が安心だった時代とは状況が全く変化していることに気づかなければいけません。
物価も上がり国が豊かになるほど所得も平行して上昇していた頃は貯蓄だけでも安心でした。でもこれからは積極的に運用していかなければ老後の生活に安心感が持てない時代です。貯蓄は急な出費のためにすぐに使える現金としてとらえ、老後のためのお金を生み出すための運用とは分けて考えるべきなのです。運用は長い時間計画的に確実に資産を増やしていく事です。
運用には投資も含まれる
運用の中には投資的なものとそうでないものがあります。投資は株やFXなどの金融商品が最も一般的です。長期で保有する株式投資でもやはり投資です。長い目というよりも短いスパンで積極的に利益を求めていく方法と考えると良いでしょう。一方の運用は長いスパンで確実に目標の利益へと資産を形成していく方法です。不動産への運用がまさにこれに値します。短期で譲渡利益を確保する方法の不動産投資ではなく、資産として運用していく方法です。貯蓄がローリターン、株式などがハイリターンとか考えると不動産への投資は運用に適したミドルリターンであることがわかります。
まだまだ続くと言われている低金利政策。それに併合して行われているインフレ政策。これらを踏まえてみても老後の備えが貯蓄だけでは不安になる要素を隠せないことがわかります。ご自身の世帯や年収、今の年齢を考えてもう一度貯蓄と運用の区別とみなしをしてみることをお勧めします。