2017.05.16

シロアリ対策をしていますか? ~防蟻処理と予防対策~

家のメンテナンスで真っ先に思い浮かぶのは「外壁」や「屋根」という人が多いと思いますが、メンテナンスの際にはシロアリ対策についても同時にチェックしておきたいところです。特に、4月から7月はシロアリの活動時期です。

羽アリが飛んで来る可能性がありますから、事前にシロアリのチェック方法や、防蟻処理について知っておきましょう。

 

1.シロアリ被害をチェックしよう

2.防蟻処理とその効果

3.防蟻処理の時期と費用

4.まとめ

 

シロアリ被害をチェックしよう

シロアリ被害が生じていないかを完全にチェックするには、念入りな「床下点検等」が必要です。
その為、個人の力で完全なチェック作業を行うのは、少し難しい事かもしれませんね。しかし、外からでも簡単なチェック位ならできますので、方法を覚えておいて損はありません。

①床下点検口がある家は、たまに覗いて懐中電灯等で確認する。
②水場の近くを点検する! 雨に濡れやすい場所
③天井裏なども被害に遭いやすい場所視認できる範囲でチェックしておくと良いと思います。

食い荒らされた形跡や、蟻道を発見したら、すぐに駆除業者に連絡して駆除を依頼してください!※蟻道は、シロアリの排泄物で造られた、茶色いトンネルのようなものです。

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防蟻処理とその効果

防蟻処理(ぼうぎしょり)とは、シロアリ被害を未然に防ぐ為、地面から近い場所に使用されている木材に、シロアリが嫌う薬剤を塗る予防策のことです。
防蟻処理の薬剤が揮発し、人体へ影響を与えてしまっては意味がありませんから、防蟻処理に使われる薬剤は、効果が長い(強い)薬剤を使用することができません。
(5年~10年程度まで)
防蟻処理の保証期間は、5年間としている業者が最も多く、これは薬剤の効き目に比例しています。意外と頻繁にやらなければならない事に驚く人も多いと思います。
実際には、5年経過後でも薬の効果はゼロにはなりませんが、保証まではできない効き目になっていると認識したほうが良いということです。
こまめにチェックをして、先延ばしにする人もいるようですが、被害が出てしまうと大きな出費になりますので、早めに対処していったほうが安心ですね。

 

防蟻処理の時期と費用

前回の防蟻処理から5年以上経過した住宅は、再度処理を依頼する必要がありますが、時期についても考えておくと良いと思います。
シロアリの活動時期は4月~7月ですので、3月までに終わらせておくのが最も安心です。どうせやるなら、シロアリが来やすい時期までに終わらせた方が良いと思いませんか?
少し暖かくなり始めた位の時期が、防蟻処理にお勧めの時期です。
防蟻処理の費用は、その家の平米数によって異なりますが、一般的な規模の住宅であれば、10万円以下で納まる事が殆どです。
無料で点検をしてくれる業者さんも増えていますので、心配ならプロの目で見てもらうと良いかもしれませんね。

 

まとめ

シロアリ被害については、『未然に防ぐ』ということが肝心です。
シロアリが好む環境や餌場を減らし、防蟻処理によってしっかり家を守ることが重要ですね。近年の建築物は、気密性が高くなっていることもあり、薬剤の使用時には住宅構造(換気システム等)も考慮する必要があります。
防蟻処理の依頼先には、建物の構造等についても伝えるようにしましょう。
また、家の周囲や庭などに、古い木材や不要な土などを置かないようにするのも有効な対策ですので、一度そんな視点からもチェックしてみてくださいね。