庭の水はけはどうやって調べる?梅雨こそ物件を見に行こう!
6月から7月にかけての梅雨時、家を探しだいけど雨の日には行かないという人、ちょっと待ってください!雨の日ほど戸建ての庭や建築用地の水はけを調べに行くチャンスです!
水はけが悪い土地とは?
土地の水はけが悪いと晴れの日でもじっとりとしていたり、雨が降った後、何日も水たまりが残っていたりします。せっかくの庭付き一戸建てを購入してもその庭がずっと湿っていたりするとその土地の地質に問題がある可能性が高いでしょう。水はけが悪いと植物も育ちにくく、家庭菜園やガーデニングも思うように楽しめません。また水はけが悪い土地の上に建っている家には床下にシロアリや腐食の心配も起こります。水はけの悪い土地の地質はどうなっているのでしょうか
水はけの悪い土地の原因にはいくつかの特徴があります
①地質に問題がある場合
土質が粘土や赤土を多く含んでいる場合は水を吸収しそれを維持する働きを持っています。このような土質は水田やその付近のため池などです。また瓦礫や石を異常に多く含んだ土地は水が浸透しにくくこれも水はけが悪い原因になります。
②高低差に問題がある場合
敷地の中の一部に水たまりができる場合はその敷地の高低差に問題があるでしょう。一般的に敷地から前面道路にある側溝に自然に水が流れるように造成されなければなりません。また豪雨時に道路から側溝に流れきれない水が敷地に流れ込むような場合もあります。これも高低差や雨量を十分に考慮しないで造成したことが原因になります。
しかし高低差も粘土質も、もともと水田の多い日本では避けられない原因なのです。水田は水が引き込み易いように低地にあります。田は3年寝かして家を建てろと昔の人は言ったそうです。一方で瓦礫が多く含まれている場合は以前の建物を取り壊した際の残骸が埋まっている可能性もあります。また長年駐車場として利用されていた土地は地盤が堅固になりすぎるのでこれも水はけが悪い原因となり得ます。
水はけの悪い土地を見分けてみよう
日本の地形上水田が多く高低差がもともとあった土地が多いことは避けられません。しかしもともと水田地やその付近のため池が埋められた土地であってもきっちりとした造成と整地がされていればなんの問題もありません。肝心なのはその造成の精度を知ることです。
気になる物件があれば必ず雨の日も土地の状態をチェックしてみましょう。水の溜まっているところやその流れる方向です。普段の雨量であったにも関わらず次の日にしっかりとした水たまりが残っているようでは地質に問題があるか、水はけの方向に問題があると思っていいでしょう。
水はけが悪くても枡の設置や浸透枡の設置で改善されることが殆どです。開所枡は表面的な水の流れを誘導する道筋を作って下水まで流し込む方法です。比較的容易に設置することができます。暗渠枡や地中浸透枡は地中まで掘り下げて土の中で吸収させてしまう方法で大がかりな工事になります。いずれにしても購入前に販売会社に改善を求めておかなければ購入後の対処を求める場合はトラブルになる場合も少なくありません。
日本に限らず世界的な異常気象の影響で降水量も年々増えています。もともと水田地が多い日本では敷地の水はけ問題は決して珍しいケースではないので、この梅雨時にじっくり観察して検討するようにしてみましょう。