2016.10.27

リノベーションで注目の中古住宅! 後悔しない為のチェックポイント! 

新築住宅より低価格で手に入れることができ、お洒落に自分の好みに合わせてカスタマイズして暮らすことができるリノベーション住宅に注目が集まっています。

中古住宅は、新築住宅より築年数が経っている分不安も多いはず、人生での大きな買い物、納得して購入するために物件選びのポイントをしっかり押さえておきましょう。

 

1.室内でのチェック

2.屋外からのチェック

3.物件資料のチェック

4.周辺環境のチェック

 

1.室内チェック編

居住中の場合、家具などが置いてあるために内部の状況を確認することは容易ではありません。

そのような状況の中で、大まかに以下の点に注意して確認して下さい。

 

ドアやサッシ、収納の扉など動かせるものは全て動かしてみる。

ドア枠とドア、サッシ枠とサッシが平行でなく曲がっている場合、建物自体が傾いている可能性もあります。

 

建具や設備などの固定状況を触って確かめる

 グラグラするようであれば、下地材の不良なども考えられ、居住後の思わぬ出費につながってしまいます。

 

③ 素足で歩く

室内はスリッパを履かずに素足で歩いてみると、敏感な方は床の傾きや凸凹を感じることが出来ます。実は、建築・不動産関係者も検査するとき、足の感触で床の傾きや建物自体の傾きをチェックしています。

 

点検口を確認する

床下収納庫や洗面所の下には点検口がありますので、案内をお願いした不動産会社に頼んで外してもらい、水漏れしていないか?  跡はないか?  を確認しましょう。

又、浴室やクローゼットの天井にも点検口があります。なかなか頼みにくいとは思いますが、ここも覗いてみましょう! 素人目ではわかりにですが、点検口内にカビが発生していることもあるので、変な匂いがないか?だけでも確認してみましょう!

 

 カビや黒ずみの有無を確認する

家具の裏や部屋の隅にカビが発生していないかを確認します。黒ずみや壁クロスの剥がれがある場合には、通風や断熱材の施工状況に問題がある場合があります。

 

 

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2.屋外チェック編 

①基礎コンクリートと外壁にクラック(ひび)や異常な汚れがないかを確認します。

②クラックがなくても多くの補修跡がある場合は要注意です。

③外壁に異常な汚れがある場合には雨漏りによる腐食も考えられます。

④基礎に黒く細長い汚れが縦についている場合には蟻道といってシロアリが通った道である可能性もありますので、その際には専門的な検査が必要となります。

 

3.物件資料チェック編

 

中古住宅で築年数が経過しているものには図面がほとんど残っておらず、販売時に渡されるのは業者間で作成されているB4版1枚の物件資料(マイソク)のみというケースが多いでしょう。これだけでは情報が十分ではありません。①~③を不動産会社に有無を依頼し入手しましょう!

平面図・立面図

矩計図(かなばかりず)・仕様書  外壁・内壁・断熱材がどのような仕様となっているかわかります。

検査済証 建築物及びその敷地が建築基準関連規定に適合していることを証明して交付されます。

中古の一戸建てでよく問題となっているのが、完成時にこの検査を受けていない為、検査済証が交付されていない物件です。建築確認申請時の図面通り施工されていない違法建築も多く、耐震性などに影響のある物件もあります。

 

上記を元に、一般の方でわかりにくい所は不動産会社にも確認して、必ず現状と比較を行い、大きい変更が行われていないか?確認が必要です。開口部が大きく変更されていたり、居室のはずが駐車場になっているなど、構造に影響を及ぼす大きな改築がある場合は、耐震性に問題が出たりしますので、建築知識のある専門家のチェックを受けることも一つの方法です。

 

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4.周辺環境のチェック編

一戸建てを買うとき、特別な場合を除けば誰でも環境が気になると思います。物件の周辺環境や駅までの道順、そして駅周辺の利便性などを調べます。

最も大切なことは「手を抜かない」ということ。例えば、検討中の家から最寄り駅までの道順を調べるとき、必ず自分の足で歩いてみる。歩けば、道のわずかな起伏も体感し、いろいろな商店や街の雰囲気、音や匂いなどを感じられる。これが重要です!

住宅探しを行うのはみなさんもお仕事上、土日祝日の昼間ということが多いでしょうが、出来れば平日の朝・夕・深夜、晴れた日だけでなく雨の日にも行ってみることが大切です。車両の通行量や、人通り、防犯灯などの確認もしておいた方がベターです。

 

まとめ

中古住宅購入の際、見学・検討するチェックポイントを並べてみましたが、1~4まで念入りに調べると手間がかかって仕方がありません。

念入りに調べるのはこれだ! と思う物件のみで、これだ!と思う物件に出会うまでの余力を残しておくことも大切です。

これかも!? と思ったら、手間を惜しまず何度も出かけると、あらゆる側面が見えてきて、「住んでみて初めてわかった💦しまった💦」ということが少なくなります。つまり、失敗する可能性を減らすことが出来るのです。以上、中古住宅を見学する際のチェック出来ることをまとめてみました。

ただ見に行くのと、少し知識を持って行くのは全然違いますね♪