空き家の管理サービスとは?
空き家管理サービスの気になる料金と委託メリット
空き家所有者になる理由は突発性が高い傾向があるのをご存知ですか?
相続・転勤・入院による長期不在等、どれも突発的に起きる原因が多いのです。そこで、空き家管理の問題に直面した際に知っておきたい事柄についてご紹介したいと思います。
- 知らないとコワイ!『特定空家』とは?
- 管理サービスのメリット
- 自分に合った管理サービス(料金体系)を選ぼう!
- まとめ
知らないとコワイ!『特定空家』とは?
行政機関は、適切に管理されずに放置され、周囲に悪影響や損害を及ぼすとみなした空き家を、『特定空家』に指定することができます。(空家等対策特別措置法 2015年5月26日施行)
『特定空家』に指定されると、行政からの指導・勧告・命令等を受けることになるわけですが、それでも状況が改善しなければ、土地固定資産税についての優遇措置除外や、重課税の措置を課せることになっています。
それでも改善が無ければ、最終手段として自治体による解体をすることができます。(行政代執行)
当然ながら、この解体費用は所有者に請求されることになるので、定期的な管理が重要になります。
管理サービスのメリット
空き家を放置しておくと、湿気等によって建物や壁紙等が傷んでいきますし、害虫被害やカビが生える原因にもなります。
ですから、管理サービスの利用によって資産の劣化が防げるのは、大きなメリットと言えます。
また、民法717条では、占有者がいない空き家の倒壊等によって第三者に損害を与えた場合、その所有者が責任を負わなくてはならないことになっています。
管理サービスを利用していれば、近隣からのクレームとなる原因をプロの目で事前にチェックしてもらうことができます。
工作物責任(民法717条)による損害賠償リスクを大幅に軽減できるのもメリットの一つと言えるでしょう。
その他にも、適切なリフォーム提案や、借り手情報を得られる等といった恩恵も期待できそうです。
自分に合った管理サービスを選ぼう!
空き家の管理サービスは、管理会社によって様々な形態があります。サービス内容は、各社似たものが多いのですが、料金やコースが様々です。
自分に合った管理サービスを無駄なく選ぶために、以下の各項目について必要の有無を検討しておくと良いでしょう。
<定期巡回>
※目視のみの巡回と、建物内のチェックまで行う巡回とで料金が変わることが多い。
※建物内での作業は、通風・通水・エアコン動作確認・水廻り確認等。
<室内の簡易清掃や、雑草の刈り取り等>
※オプションで依頼できる形態が多い。
<郵便ポストの整理、庭木や害虫被害の確認、近隣クレーム対応等>
料金は、サービス内容によって異なりますが、月々4,000円~10,000円の間で設定されている事が多いようです。
金額が高い程、細かいサービスまで含まれているということなので、不要なサービスを除いた対応を、料金と合わせて相談してみましょう。
まとめ
全国で増え続けている空き家の最大のリスクは、倒壊や破損等によって他人に損害を与えてしまう事ではないでしょうか。
そして、管理サービスのデメリットは、言うまでも無く「お金がかかること」ですが、コストに見合ったサービスを選ぶことで、相殺できるメリットがあると思います。
損害賠償リスクと資産価値の減少を防ぐ為、上手に管理サービスを利用したいですね。