2018.12.25

通電火災の予防対策の知識を広めよう!

『通電火災』という言葉を聞いたことがありますか?
実は、地震等の際に起こる火災の多くが、通電火災が原因で起きています。
この記事では、いざという時の為に備えて知っておいていただきたい通電火災の対策についてご紹介します。

  1. 火災への意識と備え
  2. 通電火災とは?
  3. 通電火災の対策
  4. 災害時の対応手順
  5. まとめ

 

火災への意識と備え

地震に備えようと考える時、私達は、建物の耐震性を意識してしまいがちです。
非常食等の他、家具の備付けや、耐震補強の必要性等を真っ先に考えてしまいますよね。
勿論、耐震性が高い方が良いのですが、地震による火災という危険も忘れてはいけないと思います。住宅関連の会社として、このような意識を広めることも重要な役割だと感じています。
どんな災害であっても、火事に発展するリスクを考えておく必要があります。
私達が事前にできる事は、災害時の対処について知識を深め、火事に発展することを防止するための動きがとれるようになることです。
その手始めとして、通電火災について学んでいきましょう!

通電火災とは?

それでは、通電火災がどのように起こるものなのか、説明していきますね。大きな地震が起きると、大停電が起こります。
この時、ブレーカーを落とさずに避難してしまうと、電気が通電した時に火災の危険があります。
電気が通った時、火災リスクが高まる事は、意外に知られていないのではないでしょうか。このように、電気が通った時に起きるので、『通電火災』という呼び方をします。
地震の時には、断線等が起きている事も多いですから、通電火災が発生しやすい状況なのです。

通電火災の対策

災害の規模が大きいほど、建物への損傷も大きくなります。
目には見えない部分で、何かが起きている可能性があると考えて行動しなければいけません。
豪雨であれば、漏電等による火災も考えられます。地震の場合には、電気配線が断線や、コンセント周辺の状況が心配です。

電気が普及すると、ついブレーカーをあげて確認したくなります。しかし、その前に必ず確認しなければならない事があるのです。
大きな地震の際には、燃えやすい材質のものが散乱しています。断線した配線からの火花がホコリ等に引火する事も想定しましょう。
コンセント類については、全て引き抜いておき、一つ一つ復旧確認するのが良いです。

また、漏電火災を防ぐ意味で、ブレーカーを上げる前に水漏れ等を確認しておく必要があります。
倒れた電気製品の他、ガス漏れにも十分注意が必要です。このような重要な確認を終えるまでは、ブレーカーを上げないようにしましょう。
「火が出れば、家屋を焼失することになる」と意識する事が大切です。

災害時の対応手順

災害時に停電が起きた時には、以下の手順で復旧させることを覚えておきましょう。是非、ご家族で情報を共有しておいてください。

1.停電が起きたら、ブレーカーを落とす

2.火元をチェックし、ガスの元栓を閉める

3.避難する際には、コンセント等を全て抜いておく

4.復旧通電の際は、安全確認しながら慎重に行う

5.煙や異臭を感じたら、すぐにブレーカーを落とす

まとめ

火災による家屋の焼失は、人命だけでなく、思い出も一緒に失うことになってしまいます。
通電火災の発生が無ければ、震災時の犠牲者を半減できるとも言われているそうです。
二次災害を防ぐことは、誰かの命を救う事に繋がりますから、災害対策は、本当に重要な知識です。ですから、「おそれがある」・「危険がある」といった表現には、敏感に注意を向けるようにして欲しいと思います。
「まさか」に備える知識は、いざという時に貴方を助けてくれるはずです。