2017.03.15

いい香りでリラックス♪オススメの植物

 

住宅街を歩いていて、何処からともなくフワっと良い香りがした経験はありませんか?
その香りの正体は、今回ご紹介する樹木かもしれません。
『香りの三香木』ついて、開花時期や育て方等をそれぞれご紹介しますね
春は住み替えの季節でもありますよね。新居に植える植栽の検討に役立ててみてください。

1.三香木と開花時期

2.沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方

3.梔子(クチナシ)の育て方

4.金木犀(キンモクセイ)の育て方

5.まとめ

 

三香木と開花時期

三香木とは、古くから日本人に親しまれてきた香りの良い樹木のことで、沈丁花(ジンチョウゲ)・梔子(クチナシ)・金木犀(キンモクセイ)の3つを意味しています。
どれも季節を告げる花として古くから愛されていて、歌詞の中等にも良く出てきますよね。「春は沈丁花」「夏は梔子」「秋は金木犀」と、順序良く開花を楽しむことができます。
三香木はどれも常緑樹ですから、殆ど葉が落ちず、手入れも簡単なのが魅力です。

 

沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方

沈丁花は、3月上旬から春先にかけて甘い匂いを漂わせる樹木です。植え付けは、3月上旬~4月中旬や9月頃等、あまり暑すぎない時期が適しています。
風通しの良い(加湿の無い)環境と、清潔で水はけの良い土を好みます。また、比較的に日当たりが悪い場所(半日陰)で育てても咲いてくれます。
最大で1m位の高さまで伸びていきますが、剪定も基本的に必要ありません。長く伸びすぎた枝が気になれば切る、といった程度で大丈夫です。
病気やウイルスに弱いので、できるだけ根切りや剪定はしないほうが無難ですね。根から細菌が入りやすい為、根は絶対に切らないようにしましょう。
害虫は、コガネムシの幼虫や、アブラムシがつきやすいようです。特にコガネムシの幼虫は、根を食べて葉を枯らしてしまいますので、鉢植えの場合はウッドチップやネット等を敷いて予防すると良いと思いますよ。

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梔子(クチナシ)の育て方

梔子は、梅雨の中旬から終わりにかけて開花があり、上品な香りを楽しむことができます。
植え付けは株が若いうちにするのが良いとされ、3月中旬~5月中旬、又は8月下旬~10月中旬頃が適しています。
水はけの良いことが重要な樹木で、寒さと乾燥に弱いのも特徴です。
梔子の育成環境は、ある程度の日当たりは必要ですが、半日陰くらいが丁度良い樹木です。
特に、鉢植えの場合は、土が乾きやすい夏場などは直射日光を避けるような場所に移動させましょう。
剪定は、花が咲き終わった後に、飛び出した枝や、密集した部分を詰める程度(間引き剪定)で問題ありません。
剪定の際には、翌年の花芽を切らないように注意してくださいね。
毛虫類やオオスカシバという蛾の一種が害虫として着きやすく、幼虫が葉を食い荒らすことがあります。葉の裏に卵を産むので、たまにチェックしてあげると予防になりますよ。

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金木犀(キンモクセイ)の育て方

金木犀は、9月から10月中旬にかけてオレンジ色の花をたくさん咲かせて芳香します。植え付けは4月~5月が適期です。
金木犀は、日当たりが第一の樹木ですので、植える場所が重要です。また、空気の汚れに敏感なので、排気ガス等の多い場所には向きません。
成長が速く、地植えなら3~6m位の大きさまで育ちます。三香木の中では、最も伸びが良い樹木なので、鉢植えの場合は毎年剪定するのが良いでしょう。
病害虫が少ない樹木ですが、ハダニやカイガラムシ等がつくことがありますので時々チェックしておくと良いと思います。

 

まとめ

ご紹介した三香木の中で、最も育てやすいのは沈丁花です。迷ったときは沈丁花を選ぶと良いかもしれません。
また、三香木はどれも挿し木で増やすことが出来ますから、少しずつ増やすのも楽しいですよ。
適期に元気な枝の先から15センチ程でカットし、半分から下についている葉を落として一時間ほど水につけておきます。
その後、小さな植木鉢等に中粒の赤玉を入れ、挿し木を3~5センチの深さまで差せば完了です。
約1箇月位の間、風通しの良い日陰に置き、根が出るまで水を切らさないようにしましょう。増やしやすいという魅力もある樹木ですので、早速チャレンジしてみてはいかがでしょうか。