2017.09.04

リフォームで補助金がもらえる?! ~住宅ストック循環支援事業補助金って何?

皆さんは、一定の要件を満たしたリフォームは、補助金がもらえるのをご存知ですか?
実は、国土交通省の補助制度に、住宅ストック循環支援事業というものがあります。
(国土交通省 公表資料http://www.mlit.go.jp/common/001170686.pdf

 対象になるのは3種類 ①エコリフォーム ②中古住宅購入時 ③住宅の建替え時)で、
それぞれの要件を満たせば補助金が受けられます。中でも、エコリフォームについての補助金は、私達にとって最も身近で利用しやすい補助金にだと思います。
今回は、リフォームで補助金をもらうために必要な要件等についてまとめてみましたので、参考にしてみてください。

 

 

リフォームでもらえる補助金の概要を知ろう!

 この補助金制度は、「良い住宅が増えることを国が手伝って促進しよう!」という趣旨のものです。
では、良い住宅とはどんなもの?と疑問に思う方もいると思います。実は、この補助金制度では、主に断熱性能や省エネルギー性能に的を絞っています。
つまり、『夏は涼しく、冬は暖かい省エネルギーな家』ということですね。

 補助金を出すからには、確実に効果のある工事でなければいけませんから、リフォーム前にインスペクション(家の調査・検査)を実施することが要件の一つになっています。インスペクションによって、断熱性能や省エネルギー性能について診断し、補助金の対象となり得る改修効果があるか見極めるという事なのです。

 (対象期間)平成28年11月1日から平成29年12月31日までに完了する工事

 (支給額) 最大で30万円までとなっていますが、耐震改修工事を含む場合には、最大45万円までOK!

 

適用条件を知ろう!

 それでは、具体的にどんなリフォームをした場合に補助金がもらえるのか適用条件を見ていきましょう。
下の3種類(①から③)のリフォームのうち、どれか一つは必ず行わなければならず、尚且つ5万円以上の工事であることが必須要件になります。 

  ① 開口部の断熱改修工事(ドア・サッシ・窓ガラス等の性能UP)
  ② 外壁・屋根・天井・床に関する断熱工事
  ③ 設備のエコ改修工事(指定設備を3種類以上改修することが要件)  次で詳しく書いています。

 

耐震改修工事の他、バリアフリー工事・劣化対策工事・リフォーム瑕疵保険加入等についても補助金の対象になりますが、上記3つのどれかと組み合わせる必要があります。
補助金の申請については、登録事業者である工事業者が行う仕組みになっていますから、工事依頼先に任せておけば面倒なことはありません。
リフォームを依頼する業者には、登録の有無について確認しておきましょう。

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エコ改修ってどんな工事?

前項でご紹介したリフォーム内容(①から③)の中に、設備のエコ改修工事というものがありました。
なんだかピンと来ない方も多いのではないかと思いますので、エコ改修工事の内容について少し補足しておきますね。
エコ改修の対象となる項目には、以下の5つがあります。 

①太陽熱利用システム
②節水型トイレ
③高断熱浴槽
④高効率給湯器
⑤節湯水栓

 この5つの工事の中から、3つ以上の工事を実施すれば、エコ改修を行ったと認めてもらうことができるというわけです。どのエコ改修工事も、補助金がもらえるだけではなく、ランニングコストの削減に繋がるのが嬉しいメリットと言えそうですね。

 

まとめ 

補助金の対象となる工事の中には、意外に単価が安い工事もありますので、5万円を超えるように上手な組み合わせを考えましょう。また、住宅ストック循環支援事業では、約250億円の予算が組まれていますが、これを使い切った時点で締め切られてしまう可能性があります。
リフォームの予定がある方は、早めに検討するという事も重要ですね。