2017.06.12

住宅設備の寿命とメンテナンス  いつやればいいの?

 

 

長く住んでる家、大きな補修が必要になる前に、少しずつ行っていると

負担も少なくなります。また、補修の予算も立てやすくなりますね。

たまにメンテナンスチェックをしてみてはいかがでしょうか。

今回は、家の外壁(サイディング)のメンテナンス等についてご紹介します!

少し時間をつくるだけでチェックできますので、お出かけ前でも気軽にできると思いますよ。

 

 

サイディングの特徴とチェックポイント

サイディングとは、住宅に最も多く使われている、板(ボード)状の外壁材です。デザイン性も多様で、木目調やレンガ調の模様があしらってあるものが主流です。
サイディングボードの継ぎ目には、シーリング材というゴム状の素材を埋め込み、雨水等の浸入を防ぎます。(シーリング材は、コーキングとも呼ばれます)外壁を良く見てみると、ゴムのような感触の継ぎ目があるはずですので、確認してみてください。

サイディングのメンテナンスチェックには、二つのポイントがあります‼

一つ目は、「シーリング材の劣化」のチェック

二つ目は、「外壁材(サイディング)自体の劣化をチェック」

この二つのチェック方法を覚えておけば、誰でも簡単に確認することができます。

 

シーリング材(コーキング)の劣化を確認しよう!

サイディングのチェックをする際、シーリング材の劣化は最も注意すべきポイントになります。
シーリング材は、水の浸入を防ぐ役割を果たしていますから、異変があれば早めの対処が必要です。シーリング材の劣化症状としては、次のようなものがありますので、覚えておきましょう。

◆触ると手に白い粉のようなものがつく(ゴムが劣化して表面が粉状になる)
◆水が浸みてしまいそうなひび割れがある
◆外壁材とシーリング材の間に隙間がある(シーリング材の収縮等)

特に、ヒビ割れや隙間を発見したときには、早めのメンテナンスが必要です。多くの場合は、シーリング材の打ち替えが必要となります。

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サイディングの異常をチェックしよう!

サイディング材にも寿命がありますので、定期的に表面の状態をチェックしてみてください。サイディングの表面には、防水性の塗料が塗ってありますが、経年劣化で防水性が低下してきます。環境によりますが、およそ10年前後で劣化してくると言われています。

シーリング材の場合と同じように、触ると手に白い粉のようなものが付着する状態は、既に表面の塗料が劣化しています。このように、サイディングの表面のコーティングが剥げてしまうと、外壁自体が水分を吸収してしまうようになり、コケが生えやすくなったりもします。最終的には、断熱材や家の躯体に水分が到達してしまいますから、油断できません。

水分を吸収することによって、サイディング材に反りが出る場合もあります。横から見て、外壁材が反っていたら、既に水分を吸い始めている証拠ということです。家の寿命に関わる重用なメンテナンスですので、こまめにチェックしてみてください。一般的に、外壁を再塗装する場合には、シーリング材の打ち直しも一緒に行います。

 

サイディングには使わないで!

最後に、サイディングでよくあるトラブルを一つご紹介しておきたいと思います。ホームセンターや通信販売等で売られている掃除用具に、高圧洗浄機というものがありますが、この器具はサイディングの洗浄に使わないほうが賢明です。高圧洗浄機の威力は意外に強く、サイディングの防水塗料まで削り落としてしまうからなのです。これでは、綺麗にするどころか、外壁の寿命を大幅に縮めてしまう事になり兼ねませんよね。

シーリング材に対しても、想定以上の水圧がかかるので、決して良い事がありません。目立つ汚れは、ホースでの水かけや、拭き取りによって除去するようにしましょう。

 

まとめ

外壁もシーリング材も、様々な種類やグレードがありますから、その寿命にも差異があります。
自分の家に使われた素材が、どの程度のグレードなのかを購入時に判断するのは難しいことですが、チェックの方法は簡単です。
定期的にチェックをして早期発見できれば、部材の延命に繋がるケースもあると思いますよ!