ホームインスペクション って良く聞くけどなんだろう??
ホームインスペクションという言葉をご存知ですか?
中古物件を検討する際や、売却を予定している場合等には、ホームインスペクションの検討が必要な時代になってきています。
この機会に、是非とも確認しておいてはいかがでしょうか。
ホームインスペクションの意味
インスペクションの内容
ホームインスペクションの費用は誰が払うのか
ホームインスペクションの意味
インスペクションは、「検査・調査」といった意味の英単語なホームインスペクションとは、『家の検査・調査』という意味です。
2012年に、国土交通省が住宅の劣化状況や欠陥の有無等について調査する際のガイドラインを定めたことでインスペクションという言葉が注目を浴び始めました。
中古住宅は、どのメーカーで建築したか等によって、家の品質や性能に違いがあります。それに、維持管理や劣化状況なども物件によって差が大きいのが実情です。
ところが、中古物件の購入の際には、これらを明確に判断する手段がありませんでした。
このような事情から、調査・検査の方法等についてガイドラインが必要になったわけです。
つまり、ホームインスペクションとは、誰もが現在の住宅の劣化状況等を正しい基準で把握するための調査なのです。
インスペクションの内容
中古物件に関するインスペクション(調査・検査)には、どんなものがあるのかをご紹介しておきますね。インスペクションには、大きく分けて以下の3種類があります。目的や状況に合わせて検査内容や費用等が異なることを覚えておきましょう。
目視等を中心とした非破壊調査
これは、主に目視による点検等を行って、劣化事象等の有無を把握しようとするものです。(基礎や外壁等に劣化やヒビ割れ等が無いか確認する等)
破壊を含む詳細調査
この調査は、実際に生じている不具合や異常の原因を調べるために、建物の一部(壁や床等)を壊して検査をするものです。
(耐震診断や地盤沈下に関する調査等)
リフォーム実施時の調査
これは、リフォームを行う際に必要な劣化状況の調査をしたり、工事をする上での注意点等を把握するための調査です。
(建物全体ではなく、工事対象部分に限る調査)
ホームインスペクションの費用は誰が払うのか
実は、ホームインスペクションの費用負担については、支払義務者や取り決めがありません。
つまり、売主と買主のどちらが払っても良いものということなのです。
ホームインスペクションは、買主が安全な買い物をするための検査ですから、買主側の負担で行うのが自然だと考えられているのが一般的だからです。
確かに、信頼できる調査会社に依頼するという意味では、買主が動いたほうが良いのかもしれませんね。
しかし、ホームインスペクションの必要性が当然になってくれば、売主側が事前に調査を完了して販売するといったケースも増えて来るはずです。
そこで気になるのは、「実際の費用がどれくらいなのか?」ですよね。
一般的なホームインスペクション(目視によって行われる、基礎・外壁・屋根等の劣化状況の診断)であれば、5~7万円位が相場と言われています。
床下まで潜って、シロアリや基礎状況等の状況確認を含む調査となると、10万円~15万円かかる事が多いようです。
インスペクションの内容によっては、補助金が設けられている場合もありますので、事前に調べておくことが重要です。
まとめ
不動産は、長く使うものですし、高額な買い物です。
当然ながら、安心して購入したいですよね。
この安心料を10万円前後と考えれば、インスペクションの費用はそれほど高くはないのかもしれません。
購入時に値引き交渉で相殺できないか相談してみるのも良いかもしれませんね。