2017.11.24

住宅探しの価値観が変化している!

貴方にとって、住宅探しの【一番大事な部分】とは何でしょうか?
近年、この希望条件でMUSTな部分について、新しい価値観が芽生えているようです。時代と共に変化する「住まいに対する価値観(考え方)の変化」についてご紹介してみたいと思います。

 

3つの中から一つ選んで確認しよう!
MUSTの考え方に変化!?
具体的なニーズの変化
まとめ

 

3つの中から一つ選んで確認しよう!

 最も大事な部分をカテゴリー分けすると、以下の3つに分類することが出来ます。さて、貴方にとって、最も重要なのはどれですか?

 ①構造に関する事(耐震性・長期優良住宅等)     例、「倒壊したら何の意味もない」と強く思う
 ②間取りに関する事(日当たり・部屋数・設備等)  例、使いやすさと安息できる空間が重要
 ③立地に関する事(周辺環境・通勤通学の利便性等)例、音に神経質なので、静かな環境でなければ絶対に嫌だ

 勿論、これらは全て重要なことではありますが、最も優先すべきMUST(絶対条件)を選ぶことで、真の重要部分を再確認することができますね
実際には、色々な部分を少しずつ妥協するわけですが、最も大事な何かにクローズアップしてみることで頭が整理できますね!

MUSTの考え方に変化!?

 MUST条件の優先順位によって、探す範囲や価格帯は大きく変化します。つまりは、自分のMUSTを正確に把握して探すことが重要ということですが、最近ではこのMUSTの考え方に変化が出てきているようです。
どんな変化かというと!自然災害に備えた「立地」についてのニーズです。近年、局地的な豪雨による大規模な水害や、記録的な降雪が世界的に増加しており、災害に対する意識が高くなってきたようです。地震や火山噴火の他、雹(ひょう)や竜巻等も以前より多く発生している為、他人事ではない感覚が芽生えているのかもしれません。
現に不動産取引の重要事項説明の際に、浸水深や地震での揺れ具合の行政が出しているハザードマップで説明している不動産会社もあります。

 家探しを始めた初期段階では、華やかな部分にばかり目がいくものですよね?しかし、冷静になって3つのカテゴリーを見つめ直してみると、盲目になっていた部分が見えてくる部分もありますね。

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 具体的なニーズの変化

 「立地」のニーズといえば、かつては通勤通学の利便性や住環境のことを意味しました。しかし、今では、道路の勾配を気にする人や、河川の近くを避ける人等が増えている実態があります。テレビ等で、河川の決壊等によって家が流される映像を目にした人達が、理想の住宅立地について考え、行動し始めたということかもしれません。一方で、災害に関係の無い部分についてもニーズの変化は起きていて、大変興味深いものがあります。例えば、敷地延長(旗型)の土地は不正形地で価値が低いものですが、これを「安くてプライバシーが高い土地」と考える人もいます。

 また、あえて東道路や南道路に面した物件を避ける人も出てきました。温暖化で猛暑日が増えている為、日当たりが良すぎるのは建物にも熱効率も悪く、価格も高いので無駄だ考えているそうです。 

これ以外にも、地質学者に地盤が強いと推奨されたことで人気のエリアとなったケースや、水害に備えて高台を好んで探す人が増加する等、地域によっては今までにない傾向が見られます。

 

まとめ

現代の自然の変化、気象の変化で段々と家に求めるニーズが変化してきています。ゲリラ豪雨などもあるので、真剣に考えないといけないですね。

少しでも安心が得られるように、保険も変化してカバーしてくれますよ。 最近では、自然災害で被災した際に住宅ローン返済を保障する保険商品も登場してきました。http://media.bnpparibascardif.com/file/18/5/20171030.47185.pdf(参考資料)保険業界でも、こういった人々の新しいニーズに着目し始めた証拠と言えるでしょう。

 

住まい探しにどんな優先順位を持つのも自由ですし、その答えに正解はありません。大事なのは、それぞれのニーズをきちんと理解して判断する事と、様々な対策や妥協案などの存在を知る事だと思います。これを機に、MUSTの確認を住まい探しの第一歩に考えてみるのもおすすめです。