やっぱり憧れの注文建築！土地探しで気を付けるべきこととは？

家探しをしているとやっぱりあこがれる「注文建築！」家族みんなの理想をかなえることができますね。でも予想以上に大変で土地探しの段階で断念してしまう人もいるとか。そうなってしまわないように気を付けておくべきポイントをご紹介します。

建売や中古物件とは流れが違う

土地探しから始めてそこへ注文建築の家を建てる場合は建売や中古物件を購入するときとは少し流れが違います。(停止条件付の土地を購入する場合は別）特に家はどこで建てるかは後でゆっくり考えたいからまずは土地を探している、という人は注意が必要です。その理由は…

・建物も考慮し、総合的にしっかりとしたプランを組まなければ予算通りにいかない

・融資と購入のタイミングが合わず予算オーバーしてしまう

・住み替えの税制規定を見落とし思わぬ課税がかかってしまう。

こうなってしまわないように次のようなことに注意してください。

 漠然と土地を探しだして失敗してしまう

「なんとなく予算は総額3500万円くらいだから2000万円くらいで土地を探そう」 

年収や支払いシミュレーションで3500万円くらいなら買えるだろう。という判断は決して間違ってはいません。でもこの予算通りに不動産会社を訪問し「２０００万円で土地を探しています」と希望を伝え、土地探しを始めると大きな失敗を招きかねません。
2000万円前後の土地を探していても、ちょっとの予算オーバーでも気に入ったからと買ってしまうというケースです。更には見た目にはわかりにくい地質や形状により特殊な費用がかかる土地もあるので注意が必要です。建築する際に擁壁をやり直さなくてはいけない地形や、許可のいるエリアにある土地を知らずに購入してしまい、予算オーバーどころか希望の家が建てられなくなるかもしれません。家のプランはゆっくり考えたいと言ってもトータル的にアドバイスをしてくれる不動産会社で探してもらいましょう。

融資の手続きがちょっと複雑

「土地購入」「家の建築」と２段階で融資も受けることになります。このような融資を「土地先行融資」や「つなぎ融資」と呼びます。土地が仲介物件であっても取り扱ってくれた不動産会社に家の建築を依頼するのであれば、この２段階融資もさほど困難ではありません。きっちりサポートしてもらえるでしょう。問題はどちらも違う会社に依頼する場合です。会社が違っても総額的に融資は審査されます。土地購入の際にある程度のプランが決まっていて予算もしっかりした内容でなければ、建物を注文する段階になって融資額が足りない！という悲劇が起こってしまいます。前述したように「ご自身だけで行うなんとなくの予算」が危険だという理由です。

住み替えなら税制規定にも注意

最初に土地だけ購入しておいて家を建てるのは何年か先にしよう。とお考えの方もおられるでしょう。今の家をもう少しいいタイミングで売りたい、子供たちが後数年で独立するのでその後で住み替えたいなど。しかし土地だけ購入して何年も放っておくと通常より多く税金を収めることになりかねません。

 ・不動産取得税は土地だけで購入した際に住宅適用の控除を受けらず課税されます

・固定資産税も更地のままで所有すると住宅地よりも約6倍の課税になります

 不動産取得税に関しては3年以内に建物を建築し5年以内に建物の登記を行った際には納付済の取得税が還付されます。固定資産税については建物が完成されるまで更地として課税されるため注意が必要です。 

夢が広がるのが注文建築。でも気ままな土地探しから始めるとちょっと気苦労も多いようです。好きな場所に好きな家を建てる！という夢が実現できるよう良きパートナーとなってくれる不動産会社がとても重要な役割を果たしてくれます。