不動産チラシどうみるの? ① 物件の見分け方
不動産のチラシを見ていると、「これ、どうゆう意味だろう?」と思うような言葉を目にすることがあると思います。
チラシに書いてある意味を全て理解できるようになれば、少し違った角度から物件価値を判断できるようになると思います。
そこで、チラシを読むための基礎知識を複数回に分けてご紹介していきます。
- 物件の種別はどこでわかる?
- 現地売出しって何?
- 開発現場って何?
物件の種別はどこでわかる?
チラシに掲載されている物件をパっと見ただけでは、中古なのか新築なのか分からない事もあるのではないでしょうか。
不動産の物件種別には、「新築」「中古」「マンション」「土地」「賃貸」等、色々とあります。
このような表記があれば一目瞭然なのですが、中には見にくいレイアウトもあります。
そこで、最も簡単な判別ポイントは、「築年数」を見ることです。
築年数が1年以上経過していれば、中古物件ということになります。
土地物件の場合は、築年数や完成時期の表記が無い事で判別できます。
また、土地物件の場合、「建築条件付き」という表記がある場合があります。
これは、土地を買った際に、指定された建築会社で建てることを条件にしている物件という意味です。(プランは自由だが、建築会社が指定される)
現地売出しって何?
チラシでよく目にする、「現地売出し」・「現地販売会」といった言葉の意味をご存知でしょうか。
簡単に言えば、現地に人を待機させて、質問などができる状態にしている事を示します。
物件の売主(建築主)が広告掲載の承諾をすれば、同じ物件に対して複数の不動産業者が広告を出しても問題はありません。
しかし、現地での販売については、売主に許された特定の業者が独占して行います。
「広告にたくさんお金をかけますから、現地販売をさせてください」といった形で、その物件を積極的に販売する意思がある会社が名乗りを挙げます。
そして、物件に自社の看板やのぼり旗を設置して、来場者を集客するのです。
勿論、売主が直接に現地販売することもあります。
このような事情から、現地販売会をしている会社は、その物件を特にオススメしている会社であるという見方もできます。
現地販売会は、一定の期間を過ぎると、次に希望している業者にバトンタッチされていきます。
こうすることで、売主は多くの業者にチラシを撒いてもらうという訳です。
開発現場って何?
開発現場とは、法律で決められた一定規模以上の広さの土地に複数の住居を建築した現場です。
このように、開発行為とみなされるような広範囲な工事は、役所がチェックする許認可申請の手続きが厳格になり、売主側としては出費が大きくなりがちです。
例えば、ゴミ置場の設置や、個別に雨水対策を指示されることもあります。
大きな現場では、敷地内に公園を造ることを条件にされる場合もあります。
このように、開発行為に該当する規模の工事は、通常よりもお金がかかります。
そこで、何期かにに分けて分譲することによって、工事の対象面積を小さくする場合もあるのです。
チラシ上で、第○期 全○棟といった表記を見かけることがあると思いますが、これは、開発行為にかからない単位で販売を分割しているからなのです。
今日のポイント
◆物件の種類は「築年数」で見る。
◆現地販売会は、その物件の広告に力を入れている業者のチラシ。
◆開発現場は、通常よりも造成工事にお金のかかった多棟現場のこと。